中曽根元総理白寿の決意

今月27日に99歳の白寿を迎える中曽根元首相が、憲法論をまとめた著者、「国民憲法制定への道」を近く出版するとのこと。同氏の壮健を祝うと同時に、人生の使命を最後まで貫こうと決意している人間として、私もかくありたいと願う

中曽根元総理とレーガン米合衆国大統領

中曽根元総理とレーガン米合衆国大統領

中曽根総理は、私の「オヤジ」であった田中六助代議士が、病気を押してまで自民党幹事長として仕えた人間である。

糖尿病を患い、視力が極端に衰えてもなお、入院することなく幹事長の激務を続けようとする同氏にその理由を尋ねた時、「俺は特攻隊に四度出撃した。本当はあの時点で命は終わっている。その後は、神からもらった余呉の人生だ」と、その心境を語ってくれたことがある。

田中先生は、そう言って政務を続け、最後まで盟友の中曽根総理のために尽くした。その後病状が悪化したため入院して、幹事長の職のまま死去した。

私は、葬儀の式典で海軍の戦友らが棺桶に旭日の軍艦旗をかぶせるのを見ながら、「オヤジは壮絶な戦死を遂げたな」と感慨にふけったものだ。

葬儀の席上で中曽根総理は、「時折病院に電話して様子を伺ったが、電話する度に声が弱々しくなるのが悲しかった」と語っていたことが印象に残っている。

男の友情とは、命を賭けた切なくも尊いものだ

 

北面武士