武漢コロナウイルスの抑制について Ⅴ

コロナウイルスを抑制する味噌 ⑤

  1. 5. ACE2阻害物質

 ACE2は2000年にACEの相同遺伝子であることが報告されました。これはカルボキシペプチターゼの一種で心臓、肺や睾丸で特異的に発現しています。膜タンパク質で、重症急性呼吸器症候群の原因となるコロナウイルス類が持つスパイクの受容体であることが知られています。

 逆にACE2の活性化剤は高血圧予防薬や抗心筋症薬などとして利用が期待されています。

ここで高橋砂織氏による論文1では血圧調整系であるレニン・アンギオテンシン系(RAS)に注目し、味噌にもRSA関連酵素阻害物質が豊富に含まれていることを発見しました。味噌にはレニン、キマーゼ、ACEACE2の阻害物質が含まれていることから、これらに注目しました。

 大豆胚軸はソヤサポニンⅠを多く含んでいます。大豆胚軸100%の味噌は通常の大豆を使用した場合の約2倍のレニン阻害活性を保持します。レニン阻害物質を調べるとソヤサポゲノールB骨格を持ち糖鎖としてラムノピラノース、ガラクトースやグルクロン酸などが判明しました。また標準物質との直接比較からソヤサボニンⅠと同定した。これは高血圧モデルラットへの経口投与試験で高血圧抑制効果が判明しています。

 味噌抽出液を用いてレニン、キマーゼACE阻害活性を調べると全ての味噌抽出液に阻害物質が含まれていることが判明し、ACE阻害物質は複数の阻害ペプチドの存在が分かりました。

 阻害強度には差がありますが、全ての味噌にはACE2阻害活性が確認されました。また、ACE阻害活性とACE2阻害活性の割合がほぼ同一であることも判明。両酵素の阻害活性には比較的高い相関が見られることから、味噌由来ACE2阻害物質とACE阻害物質とが同一の化合物である可能性が高くなりました。

武漢コロナウイルス 解説図13 市販味噌中のACE2 の阻害活性とACE阻害活性との相関関係

武漢コロナウイルス 解説図13 市販味噌中のACE2 の阻害活性とACE阻害活性との相関関係

そこで、大豆の熱水抽出液を調整して、各種ガスクロマトグラフィーを駆使して阻害物質を単離すると、ニコチアナミンであることが判明しまた。ニコチアナミンはACE阻害物質として知られているため、植物由来のACE2阻害物質もニコチアナミンであることが分かりました。

武漢コロナウイルス 解説図14 ニコチアナミン

武漢コロナウイルス 解説図14 ニコチアナミン

このことは結論として、大豆味噌はACE2阻害物質が含まれており、コロナウイルスのスパイクが呼吸上皮細胞に感染しにくくなる可能性があると言うことになります。また、高橋砂織氏の論文からは多少の差はありますが米味噌、豆味噌、麦味噌でもACE2阻害物質が含まれていることが証明されています。

靖国神社について

靖國神社は明治2年(1869)6月29日、明治天皇の思し召しによって建てられた招魂社が始まりです。
明治12年(1879)に「靖國神社」と改称されて今日に至っております。