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新嘗祭

 11月23日は「勤労感謝の日」と呼ぶ祭日となっている。
一説では祝目名は、命の糧を神さまからいただくための勤労を尊び、感謝をしあうことに由来しているともいわれているが、もともとは五穀の豊穣を神々に感謝する祭日、新嘗祭の日であり、「新」は新穀を「嘗」はご馳走を意味していり、「しんじょうさい」ともいわれていたのである。

新嘗祭

「古事記」には「天照大御神が高天原にある稲穂をニニギノミコトに授けてこの国にもたらし、種を播いて成熟させた」をと伝えられており、日本書紀には「皇極天皇元年11月16日、天皇は新嘗祭(にいなえ)を行われた」と記されているほど新嘗祭の起源は古く、万葉集にも新嘗祭にまつわる和歌が数首ある。
そして今でも、宮中で天皇陛下が天神地祇に新穀を勧め、御自らも召し上がり、五穀の豊穣を感謝される祭祀をおこなわれているのである。

新嘗祭

何故に日本の伝統を踏みにじるが如く名称を変えたのか。
瑞穂(みずほ)の国に生を享けたものとして、一日も早く古来から続く、新嘗祭の名に戻すべきであろう。



新嘗祭

新嘗祭

平成二十八年霜月 鈴木誠厳




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