それでもトランプ大統領は支持される訳とは

米国のトランプ大統領が当選して約1年が経過する。同大統領の国全体の支持率は4割を切り、同時期の大統領の支持率としては最低レベルである。それでもトランプ氏に投票した支持者の間では、いまだに高い支持率を誇っている。これは、驚異的な現象と言える。なぜここまでコアな支持者を惹き付けるのだろうか

Trump speaking to auto workers in Michigan in March 2017
Trump speaking to auto workers in Michigan in March 2017

米国のマスコミは、相変わらずトランプ大統領を巡るロシア疑惑を報道し続けている。

どことなく日本の左翼マスコミの「安倍叩き」に似ているところもあるが、日本のマスコミは事実に基づいた報道ではなく単なる印象操作に終始していることが根本的に違っている。

だから、総選挙で自民党が圧勝した。

これに対し、トランプ大統領のロシア疑惑の場合は、ロバート・ムラー元FBI長官が特別検察官に任命されて捜査しており、疑惑の次元が違う

捜査の手はトランプ大統領の側近にまで伸びているのだ。

そうした状況があるにもかかわらずコアな支持者の間では支持率は少しも落ちていないのである。

これにはいろんな原因が考えられるが、私はもともとがヨーロッパからの移民国家であった米国において、ヨーロッパ以外の国からの移民が増大した結果、これまでこの国を支配していると信じていた白人層が少数派に転落するとの危機感を抱いているからではないかと考えている。

こうした考え方の顕著な現れが、今年8月にバージニア州シャーロッツビルで起きた白人至上主義者による事件であろう。

トランプ大統領は、白人至上主義者たちの運動を否定しないことで非難されたが、こうした考え方は多かれ少なかれ白人社会に共通していると思われる。

これは、少年期を米国で過ごした私には、よく分かる。所詮「人種差別はいけない」と口では言っていても、白人たちは「この国は自分たちが作った国だし、自分たちが支配するのが当然である」と考えている。

黒人のオバマ大統領の時には口に出せなかった白人層、特に労働者や農家、貧乏人などが白人で金髪のトランプ大統領を自分たちの代弁者としてコアな支持者となっているのだ。

もちろんツィッターを駆使するトランプ大統領の大衆扇動家としての卓越した能力も見逃せないが。
                      

北面武士