習近平の後継者は誰か

 シナの習近平の後継者に誰がなるのかは、世界の関心事である。毎日新聞はこのほど、最高指導部の政治局常任委員会(7人)に習氏最側近の陳敏爾(ちん・びんじ Chen Miner)  ・重慶市党委員会書記が内定し、五年後に任期を終える習氏の後継者に内定する人事が固まったとの記事を発表した。

陳敏爾 出典 夜貓 TheOwl
陳敏爾 出典 夜貓 TheOwl

習氏、院政に布石 陳氏、人事2段跳び
【毎日新聞 2017年8月28日 北京・浦松丈二】
中国の習近平国家主席(64)の最側近として知られる陳敏爾(ちん・びんじ)・重慶市党委書記(56)が2段跳びで最高指導部入りし、習氏の後継者に内定する人事が固まったことで、秋の党大会は5年後に任期を終える習氏の「長期院政」を意識させる習カラー一色の展開になりそうだ。

 習カラーは理論面で先行してきた。党中央の実務部門は、党大会で党規約を改正し、習氏の思想を書き込む準備を進めている。「習近平同志の治国理政の重要思想」など説明が入る表現が有力視されている。これには習氏が任期を終える5年後の党大会で「毛沢東思想」と同じように説明不要の「習近平思想」に昇格させる含みがあるという。

他紙は報道していないようなので、同紙の特ダネかそれともフェイク・ニュースか現時点では判断はつかない。しかし、私は習主席が簡単に権力者の座を明け渡すような人物ではないとにらんでいる。彼はこれまでのシナ共産党の取り決めを大幅に破っているからだ。同氏の反対派を反腐敗闘争で一掃して以降、彼は着々と独裁者の道を歩み始めているのだ。習氏を賛美する歌を広めてみたり、最近では「習近平思想」を党規約に盛り込もうとしている。いずれ個人崇拝にまで持って行くだろう。そんな習氏が果たしてすんなり後継者を選んでバトン・タッチするだろうか?極めて疑問である。このことは、後継者と言われる陳敏爾氏の顔写真を見ると判然とする。
 写真を見る限り、そう言っては悪いが、なんとも「チンクシャ」なのである。やはり一国の指導者たる者、顔は大事だ。習氏は陳氏を本当に後継者に選ぼうと思っているのか、疑問なしとはしない。

その点、産経新聞はもっと本筋の議論を展開している。産経は、「ポスト習近平は習近平だけ」という見出しで、同氏の有力後継者を次々と潰している話を載せている。これが習氏の本当の気持ちではないのだろうか?

北面武士

※陳敏爾(チェンマイナー Chen Miner)
1960年、 浙江省諸曁市生まれ。
2007年、中央候補委員・浙江省党委常務委員。
2012年、中央委員・貴州省党委副書記。
2017年、重慶市党委書記。


 

シャーロッツビル衝突事件拡大の兆し

 米国シャーロッツビル市での白人至上主義者と反対派との衝突事件は、さまざまな波紋を起こしている。当初は、黒人奴隷を支持した南軍のリー将軍などの像が撤去の対象だったが、最近では対象が拡大し、新大陸を発見したコロンブスの像までやり玉に上がっているとか。それならいっそのこと歴史上アジアの侵略や植民地支配を実行した人々にまで拡大してはいかがだろうか

Columbus and AOL Time Warner From Wikimedia Commons
Columbus and AOL Time Warner From Wikimedia Commons

問題のコロンブスの像が立っているのは、ニューヨーク市のマンハッタン島にあるセントラル・パーク。この像は、コロンブスの米大陸到達400周年を記念して1892年に立てられたものだ。
周辺の公園と共に同市の観光名所となっている。シャーロッツビルの事件を受けて同市のデプラシオ市長は最近、市内にある「憎悪の象徴」となる像はすべて見直すと発表した。コロンブスは大陸の発見者として英雄視する見方もある一方で、先住民の土地を奪い、虐殺したとの声もある。
 問題は歴史観の違いのような気がするのだが…

北面武士

 


 

クレイジー・ファット・ボーイ 金正恩小僧に告ぐ! 其の弐

the THAAD weapon system intercepted an air-launched intermediate-range ballistic missile target. Photo Credit  Missile Defense Agency photo
the THAAD weapon system intercepted an air-launched intermediate-range ballistic missile target. Photo Credit  Missile Defense Agency photo

国際社会のさまざまな制止にもかかわらず、またクレイジー・ファット・ボーイは暴発してしまった。あたかも国際社会を相手に嘲笑うかのように長距離ミサイルを日本の上空を飛ばせ、太平洋上に落下させた。

トランプ大統領ではないが、国際社会の緊張を高める以外にこのキチガイはやることはないのだろうか?

今回のミサイル発射は、グアム方向ではなく北海道上空の東方に射った訳で、直接アメリカへの刺激は避けたのだとしても、国際社会への挑戦の点では変わりない。
 北朝鮮がこのような異常な「冒険主義」的な行動に走る原因として根底には、この国には最早、クレイジー・ファット・ボーイとその取り巻きの軍人たちを制止できる官僚がすべて粛清されたか逃亡したかでいなくなった可能性がある。金正日は軍事をすべてに優先させる「先軍政治」を行ってきたが、もう今では「独軍政治」になってしまったのではないか。
ともあれ、政府は即座にJアラートでミサイル通過近県の住民に警戒を呼び掛けた。緊急事態に対する当面の政府の対応は理解するとしても、日本の政治家や国防当局がこんな生ぬるい対応で満足してもらっては困る。Jアラートはあくまでも国民の緊緊急事態下での避難のありように対処するものだ。これでは国民は隣国のキチガイ相手に逃げ回るしかないことになる。やはり私は、ミサイルに対してはミサイル。核に対しては核で対応するしかないと考える。しかし、腰抜けの政治家を相手にしても何もできないだろう。ある意味では今こそ我々民間側から真剣に核武装の論議を巻き起こす時ではないだろうか。

 

北面武士



クレイジー・ファット・ボーイ 金正恩小僧に告ぐ!

 グアムにICBMの包囲射撃を実施すると威嚇していたクレイジー・ファット・ボーイの金正恩は、トランプ大統領の「実施すれば北朝鮮を爆撃する」との怒りに直面し、結局は日本海への中長距離ミサイル発射に切り替えたようだ。
クレイジー・ファット・ボーイさんよ、実力のほどを認識して、あまり大言壮語と無駄なミサイル訓練や実験はしないほうが身のためだ

弾道ミサイル 北極星2 KN15
弾道ミサイル 北極星2 KN15

本日29日午前6時すぎ、北朝鮮平壌近郊の順安(スナン)地区から弾道ミサイルが発射され日本上空を通過した。
金正恩政権下での日本上空通過は、2016年2月の衛星の運搬用と称する長距離弾道ミサイル「光明星」以来であるとされる。
このミサイルは、中距離弾道ミサイル「ムスダン」や新型の弾道ミサイル「北極星2(KN15)」ではないかと予想される。
ミサイルは3つに分離し、北海道の襟裳岬の東方沖約1180キロメートルの太平洋上に落下したと菅官房長官が発表している。

北朝鮮は7月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)2発を相次いで発射し、8月8日には、精一杯の虚勢を張り、グアム島周辺へのミサイル発射を言及しているが、朝鮮半島情勢が極めて緊張していく中で、ミサイルの実験・訓練は、北朝鮮にとっても何の利もなさない。
これではまさに「泰山鳴動してネズミ一匹」ではないか。もっとも北朝鮮にもお家の事情があるのだろう。ともかく虚勢を張り続けなければ国家そのものが持たないのかも知れないという。考えてみれば、かわいそうな気もするけど…

北面武士



独立の歴史までも捏造する南朝鮮 韓国

左翼である韓国の文在寅大統領は、韓国の建国記念日を30年も前に遡らせ、戦前に設定しようとしている。この男の頭脳はどうなっているのだろうか

文大統領の問題発言は、日本の敗戦の日を韓国の「独立記念日」としている8月15日に、その式典の席上で飛び出した。
 つまり、韓国の建国日が何と1919年だと主張したのである。彼の主張に従えば、再来年には建国100周年を迎える計算になる。戦前は韓国は「日韓合邦」で日本の主権下にあった。独立などしていない。しかし、どうやら文大統領は、彼の支持母体である抗日独立運動関係者やリベラル派の人々の意向に沿ってこんな「とんでも発言」をしたらしい。彼らの主張では、日本からの独立を求める朝鮮人が、シナの上海に臨時政府を設立した1919年こそが建国年だとのことだ。でも、当時彼らは「国家の3要素」である領土、人民、主権のうち領土も主権も持っていなかったのである。韓国人は日本に対する「軍艦島」の嘘っぱちと同様に、

独立の日も嘘で塗り固めようというのだろうか?

北面武士

大韓民国臨時政府のメンバー
大韓民国臨時政府のメンバー

※大韓民国臨時政府
中華民国の上海市で結成された朝鮮のなんちゃって独立運動組織。
内紛が絶えず組織体を成さなかった為、国際社会の信用を得られなかった。枢軸国・連合国双方からいかなる地位も認められず、国際的承認を得られなかったが、朝鮮人たちだけはその臨時政府の存在を主張している。



長門国一宮 住吉神社

下関に寄った時に、長門国一宮である住吉神社に参拝した

Sumiyoshi jinja Haiden
Sumiyoshi jinja Haiden

全国に住吉神社は数多くあるが、住吉大神の「荒魂(あらみたま)」と特定して祀っている神社はここだけである。それだけに神様の霊顕もあらたかなことと思う。この神社は、仲哀天皇のお妃であった神功皇后が、三韓征伐をされた折りに出現された住吉大神が、「わが和魂(にぎみたま)は、玉身の寿命を守り、荒魂は軍船を導かん」とのご教示があり、住吉大神を守り神として進軍し、その神助によって交戦することなく勝利したものです。
 この神恩に感謝して、皇后はこの地に神社を建て、荒魂をお祀りになったのです。それ以来、当神社は長門国一宮として崇拝されています。

北面武士

長門国一宮 住吉神社拝殿
長門国一宮 住吉神社拝殿

※住吉神社
長門国一宮。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
大阪の住吉 大社・博多の住吉神社とともに「日本三大住吉」の1つに数えられる。
本殿は応安3年(1370)周防・長門・石見の守護大名であった大内弘世に造進したもので、室町初期の社寺建築として特異な様式をもち、国宝に指定されている。
本殿は第一から第五の5殿が連なり、各神が祀られている。
第一殿:住吉三神(表筒男命・中筒男命・底筒男命)
第二殿:応神天皇(第15代天皇)
第三殿:武内宿禰命(5代の天皇に仕えたと言われている伝説上の忠臣)
第四殿:神功皇后(仲哀天皇の皇后で応神天皇の母)
第五殿:建御名方命(大国主神の御子神)

【場 所】山口県下関市一の宮住吉1丁目11-1
【電 話】083-256-2656



習近平思想 其の弐

私は、本ブログでシナの習近平が毛沢東の向こうを張って「毛沢東思想」ならぬ「習近平思想」をシナ共産党の指導思想としようとしているとの指摘をした。しかし、元シナ人で日本に帰化した評論家の石平氏によると、こうした行為は極めて大きな危険性をはらんでいるという。従来以上にさらに国際的な波乱要因になると指摘しているのだ

毛沢東の公式肖像画
毛沢東の公式肖像画

どういうことかというと、習近平氏がこれといった国家的な「偉業」を達成していないにも関わらず、党の「思想的な教祖」になろうとしていることの「危うさ」なのである。
 初代教祖の毛沢東は、党の主導権を握った1936年の9年後に、ようやく党規約に「毛沢東思想」を盛り込むことに成功した。そしてその4年後の1949年に、国共内戦に勝利して中華人民共和国を建設するに至るのである。この「偉業」を背景に毛沢東思想は、彼が死去する1976年まで至高のイデオロギーとして、シナ共産党とシナ国民を支配するに至るのだ。今、第二の毛沢東にならんとしている習近平は、総書記になってからわずか5年のこの時期に「習近平思想」を党規約に盛り込もうとしている。もちろん毛沢東に匹敵するような「偉業」はまだ何も達成していない。
 この点に危うさがあると石平氏は指摘するのだ。当然、習近平は秋の党大会以降は、この偉業達成の実績を作らねばならぬことになる。だが、国内ではもはやそうした偉業達成の目標がない。つまり、必然的に偉業達成の目標は国外にならざるをえない。そうすると、当面の目標は南シナ海と東シナ海における覇権の確立ということになるだろう。日本もこの点を十分に認識しておかねばならない。

北面武士

※石平 (Shi Ping)
1962年、中華人民共和国四川省成都市で生まれる。
両親は、文化大革命により大学を追放され農地での強制労働の処分を受けたため、祖父によって養育された。
北京大学哲学部卒。
2007年に日本国籍を取得。
2008年4月より拓殖大学客員教授。右派の評論家。



シャーロッツビル衝突事件の根は深い

米国バージニア州シャーロッツビルでの白人至上主義者の集会、衝突事件は、単なる人種問題よりも案外根は深いようだ

バージニア大学で集まった白人国家主義者たち
バージニア大学で集まった白人国家主義者たち

私は当初、これは南部の大将であったリー将軍の銅像の撤去を巡る反対側の白人の集会。つまり南北戦争で敗れた南軍に対するシンパの集会と考えていた。だが根は以外と深いところにあった。
 というのも、衝突現場で反対派と対峙していたのが、20代から30代の若い白人の若者だったためである。単なる南軍のシンパならば、年齢はもっと高くていい。だが若者が中心ということは、現代の白人の若者を巡る不満がもっと別のところにあるはずである。それは何かを調べて解決しなければ、単に白人至上主義者を非難しても、物事の解決にはならないと思う。問題は現代の白人の若者の抱える悩みにあるはずだ。それを調べて行くと、これまでの人種差別とは反対の側面が見えてくる。
 従来の人種差別は、主として黒人に対する白人側の差別であった。これまでは「KKK団(クー・クラックス・クラン Ku Klux Klan)」などの過激な白人至上主義者の運動が有名だった。だがケネディ時代以降、暗殺されたキング牧師の公民権運動などの成功で、黒人の地位も大きく向上して、人種差別問題は相当改善した。問題は、残されたままのプア・ホワイトなどの白人貧困層ならびに肉体労働者などの非エリート層である。彼らの社会に対する怒りが、白人至上主義となって炎上しているように思われる。つまり、「仕事などで黒人が優遇されるのに、我々は優遇されない」といった不満である。
 一時期は勢力を誇ったKKK団も今では小さな団体に分裂している。その代わりにアメリカ・ナチ党や白人復権を唱える「アイデンティティー・ヨーロッパ」などが盛り上がっている。
 私も一度米国南部のバージニア州で、カントリー・ミュージックと踊りができる酒場に行ったことがある。
味本位で入ったのであるが、夜10時近くになって大半の白人客が酔ってくると、我々東洋人は異様な目で見られ初め、危険を感じたので早々に立ち去った経験がある。白人至上主義が悪いと非難しても問題が解決する訳ではないのである。

北面武士

※シャーロッツビル衝突事件
2017年8月12日(土)、バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義を掲げる「オルト・ライト(オルタナ右翼 alt-right)」の集会に抗議する反対派の人々が集まっていた中へ車が突入し、女性1名が死亡するという事件が起きた。この日、シャーロッツビルでは警戒中の警察のヘリコプターも墜落し、警官2名も亡くなっている。



馬関(下関)戦争古戦場跡を訪ねた

『馬關戰争圖』藤島常興 筆、下関市市立長府博物館 収蔵
『馬關戰争圖』藤島常興 筆、下関市市立長府博物館 収蔵

仕事の都合もありまして下関に行って来ました。ここは幕末に長州藩と米英仏蘭の列強4ヶ国との間で下関戦争のあった場所です

下関 壇ノ浦砲台跡
下関 壇ノ浦砲台跡

 1864年、朝廷の攘夷の要請に応じて長州藩が関門海峡を通過する外国船を砲撃したことがきっかけでした。戦争は、4ヶ国の軍艦との間の砲撃戦などで、長州軍は大敗。改めて列強の戦力の強大さを知ることになるのです。
 その後、薩英戦争を戦った薩摩藩と長州藩とが薩長連合を組み明治維新へとつながって行きます。
関門海峡を挟んで九州側にめかり神社があり、ちょうどその反対側に、岸壁の上に「みもすそ川公園」があります。そこに、当時戦いで使った五台の砲台が今も残っています。高さ3メートル、長さ5メートルほどです。武力の進んだ外国の軍艦相手に、長州藩が果敢な戦いを挑んだことは評価すべきでしょう。

北面武士

連合国によって占拠された長府の前田砲台
連合国によって占拠された長府の前田砲台

※馬関戦争
文久3年(1863年)、長州藩は攘夷実行する。馬関海峡(現 関門海峡)を通過する米仏蘭の艦船に対して無通告で砲撃を実施した。約半月後、米仏の軍艦が報復として長州軍艦を砲撃し長州海軍に壊滅的打撃を与えた。
しかし長州は砲台を修復し、対岸の小倉藩領の海岸部を占領し新たな砲台を築き、海峡封鎖を続行した。
同4年、英・米・仏・オランダの四国連合艦隊が下関海峡から長州藩を攻撃し、陸戦隊が上陸して藩兵と戦い、海峡沿岸の砲台を全滅させた事件。



西尾幹二氏の議論 自民党国会議員の劣化

保守系評論家の西尾幹二氏が、傾聴に値する議論を産経新聞上に発表している。それは保守の自民党が「仲良しクラブ」に成り果て、同党内で真剣な政策論争がなされていないーという問題である

自由民主党 シンボルマークは明るい太陽のもとで、自由にのびのびと暮らす人びと
自由民主党 シンボルマークは明るい太陽のもとで、自由にのびのびと暮らす人びと

現在は自民党の1強で、他の野党は弱い。国民も、その現状を決して良いことだとは思っていないはずである。このまま推移すれば、小池新党が出現し、必ずや次期総選挙では自民党は大敗するであろう。私は、自民党を批判する保守側の政治勢力がない現状を憂慮する。自民党の右側にそれを批判する政治勢力があっていいのだ。いや、むしろあるべきなのである。「仲良しクラブ」と化した今の自民党はその意味で、非常に危険な状態にあるというべきであろう。党内でフレッシュな思想論争を巻き起こし、現状を打破すべきではないか。
 もっとも同党内の二年生議員が引き起こしている様々な不祥事を見ていると、自民党国会議員の劣化が明らかである。その意味でも、自民党を批判する右側の政治勢力の出現が望まれる。本会の会員皆さまの奮闘が望まれるところである。

 

なぜ自民党の国会議員は、かくも劣化してしまったのか。今日のどうしようもない数多くの国会議員を見ていると、彼らもはや「国民の選良」と呼ぶには値しない。国会議員である前に「立派な日本人であるべきだ」との自覚すら欠如している気がする。
 これは何も若手議員ばかりに向けた批判ではない。この際、ベテラン議員も真剣に考えてもらいたいのである。私は、平成2年と平成5年の総選挙に、無所属扱いではあったが河本派の新人で、福岡4区から立候補した経験がある。今で言えば、新内閣で総務大臣となった野田聖子氏とは、河本派の新人として「同期の桜」の関係でもある。
 私は、中曽根内閣で自民党の幹事長まで務めた田中六助代議士の秘書だった経験があるが、当時の政治家はそれこそ身を粉にして国政に当たっていた。言うなれば「自分がこの国家を支えている」と言った自覚と自負があった。だから、寝る時以外は国政のことを考えていたし、暇な時間でも読書をしたりしていた。我と我が身を国政に捧げていたのである。
 ちなみに田中代議士は、大平内閣の官房長官をしていた一年間で、心労のため髪はすっかり真っ白になり、顔も変わってしまったほどだった。
 しかし、良く考えてみると、やはり、日本の政治家の劣化は選挙制度の変更、つまり今の「小選挙区制」がもたらしたものだと思う。それまでの中選挙区制度であれば、自民党内の派閥が候補者の選任も含め、候補者教育もしっかりやっていた。候補者の側もしっかりしないと適格者とみなされないから、身辺の整理にも気をつけて問題を起こさないようになる。「国民の選良」となるように自らを律するようになるのだ。
> しかし、小選挙区制では、競争の原理はあまり働かない。「一区一人」だから、世襲候補や官僚などが幅を効かすことになる。かくして問題政治家が誕生することになるのだ。

 

北面武士

桜チャンネル 平成二十八年 年末特別対談 西尾幹二氏と語る。

※西尾幹二
昭和10年(1935年)東京府に生まれ。電気通信大学名誉教授。
保守派論客で、硬直化した保守派やナショナリストの一部に対し、「カルト右翼」や「神社右翼」などと厳しく罵倒している。論理回転の早さから知的超特急とも称されている。
「皇太子さまへの御忠言」で雅子妃の問題を、皇室の日本的伝統に、安易に欧米的価値観を侵入させてしまうことの是非の問題でもあるとも論じた。
天皇にとって最も重要なのは、新嘗祭などの古来からの宗教性や神聖であり、日本の「西欧化の宿命」「世俗化の宿命」と闘う最後の悲劇意志の象徴としての皇室というものを理想にしていた皇室論で、明治維新や二・二六事件の時のような革命の象徴にもなりえる天皇というものを想定しており、皇室最後のトリデ論者である。