ロシアとウクライナとの対立が信仰の世界にまで波及

ロシアとウクライナは、領土問題をめぐり紛争を続けているが、今度はその対立が信仰の問題にまで発展した

聖アンドレイ・ルブリョフによるイコン『至聖三者(三位一体の神)

聖アンドレイ・ルブリョフによるイコン『至聖三者(三位一体の神)

ロシアおよび東ヨーロッパでは、キリスト教の三大教派の一つ「東方正教会」が力を持っている。

このほど同教会がトルコのイスタンブールで開いた主教会議で、東方正教会の権威コンスタンチノープル総主教庁がウクライナ正教会に対するロシア正教会の管轄権を認めない決定を下したのである。

これは、信仰上の独立をウクライナ正教会に認めたことになる。

この決定に対してウクライナのポロシェンコ大統領は、「モスクワの帝国主義的妄想と狂信的愛国主義を一掃する判断」と歓迎している。

ロシアや露正教会はこの決定に反発しているものの、東方正教会系のキリスト教コミュニティは、少数ながらトルコ、シリア、エルサレムなど中東各地に存在し、さらに東欧各地の正教会にも今後、独立承認を求める動きが広がるものと見られている。

        
北面武士